22cmのフライパンはオムライスに最適? 中尾アルミの鉄フライパンを買ってみた
使い勝手の良いフライパンって、どんなフライパンなんですかね。
何cmを選ぶか。素材はどうするか。どのメーカーにするか。など、考えだすとキリがないですよね。
我が家はもともと 18cm、20cm、26cm のフライパンを持っていたのですが、今回、検討に検討を重ねて22cm の鉄フライパン(中尾アルミ製作所)を購入したので、その検討話を書いてみたいと思います。
追記:使用後のレビューはこちらです
目次
22cmの使い勝手は? オムライスに向いているらしい
オムライスをつくるには、22cm のフライパンが最適らしいことを知りまして。
「ほぅ」と、そこから新しいフライパン購入の検討が始まりました。
それまでオムライスは、20cmの鉄フライパン(ラバーゼ)を使ってつくっていました。
ラバーゼは軽くて基本的には使いやすいのですが、オムライスや目玉焼きなどの卵料理に関しては使いにくい点が2つありました。
1つは、板厚が薄いために温度調節が難しいこと。だいぶ慣れてはきたものの、デリケートな卵料理をつくるときは気を使うので、なんか疲れてしまうのです。
上手な人であれば、板厚が薄い分、温度コントロールがしやすいとも言えるのかもしれません。しかし私の場合はちょっとミスるとこびりつかせてしまうので、ストレスフリーにならない。
もうひとつは、縁が直立しているため、底面いっぱいに広がった目玉焼きとかオムライスの卵とかデリケートなものをうまく取り出すのが難しいこと。
普通のフライパンは縁が上に向かって広がっているので、焼いた卵の底にターナーを入れやすいですよね。でもラバーゼは縁が直立なので、ターナーが入れにくいんです。
取り出せないことはもちろんないのですが、卵料理に関しては壊れないように気をつかうのがストレスになっていました。
じゃあ別のでつくれば? と思われますが、我が家にあるその他のフライパンラインナップは以下の通りで、気持ちよく代用できるものがない。
- 30cm(中華鍋)
- 28cm(テフロン炒め鍋)
- 26cm(鉄)
- 20cm(テフロン)
- 18cm(テフロン)
18cmは、オムライスには小さすぎました。具のないプレーンオムレツをつくるならこの18cmはぴったりなんですが。
20cmのテフロンはコーティングがすでに寿命を迎えており、卵料理には使えないも同然(なのに捨てられない...笑)。
あと目玉焼きはテフロンにはもう戻れないんですよね。。それだけ鉄フライパンで焼くのが美味しいのです。
26cm、28cm、30cmは大きすぎて重くて、卵料理をするには扱いにくそう。
というわけで、22cm のフライパンがオムライスに向いていると知り、卵料理のストレス低減のためにも、22cm という新しいサイズの使い勝手を知るためにも、買ってみようかと思ったのです。
鉄フライパンメーカーの選定
検討するのは鉄フライパンです。目玉焼きは鉄で焼きたいし、テフロンはどうせダメになるし捨てどきの判断が難しい。
オムライスの卵はそこまで鉄にこだわってるわけじゃないですが(オムレツはテフロンでつくるし)、長く使える鉄フライパンの中から良さそうなものを探すことにしました。
とはいうものの、鉄フライパンって探してみるといろいろあるんですよね。
安価なものからブランド品と言えるような価格のものまで。
安価なものは、いわゆる業務用っぽい雰囲気のやつで、無骨でシンプルなフライパンです。1,500円〜2,500円くらいの価格帯が中心のように見受けられました。
メーカーとしては、島本製作所、遠藤商事、パール金属、中尾アルミ製作所、アカオアルミのあたり。ちなみに私がすでに持っている 26cm の鉄フライパンは島本製作所のものです。
島本製作所鉄フライパンのレビュー
(メインのフライパンとしておすすめ!)
有名な高級品だと Turk がありますね。ドイツ製のフライパンで、職人さんが1本1本手作業でつくっているとか。取手とフライパンのつなぎ目がなくて、特徴的な形をしています。板厚は 2.5mm のよう。オフィシャルサイトの価格は 22cm で税込 19,800 円。
リバーライトも有名ですね。百貨店の調理道具コーナーに並んでいるのをよく見ますし、Turk と同様に愛用者も多い様子。錆びにくい特殊熱処理がされているようで、防錆塗装がないため使い始めの空焼きが必要ないみたいです。
柳宗理、無印良品の鉄フライパンも、ブログや YouTube で結構見かけます。
あとは、バーミキュラ、ビタクラフト、デバイヤー、山田工業所などもありますね。うちでは中華鍋は山田工業所のものを使ってます。
上記に挙げた以外にも選択肢は多々ありましたが、その中で私は中尾アルミ製作所の鉄フライパンを選びました。
中尾アルミ製作所の鉄フライパンを選んだ理由
私が中尾アルミの鉄フライパンを選んだ理由は3つです。
- 高級フライパンである必要はなく、シンプルな普通の鉄フライパンが良い
- 適度な板厚 1.6mm
- 刻印されているロゴがかわいい
シンプルな普通の鉄フライパン
まず最初の選別として、高価なものではなくごく普通の鉄フライパンから選びたいと考えました。
高級品にはそれなりに理由があるんだと思いますが、これまで 26cm の普通の鉄フライパン(島本製作所)を使ってきて、錆びたり焦げついたりなどの不都合はありませんでした。
なので、錆びにくい特殊加工などが施されている必要はない。特にこだわりに満ちたフライパンじゃなくて良いし、なんだかんだで、業務用っぽい普通のフライパンが結局一番使い勝手がいいんじゃないかなと。
予算を2,000円程度に設定し、3,000円以上のフライパンは選択肢から外すことにしました。
山田工業所の鉄フライパンは、打ち出し式で良さそうだし、中華鍋も持っているし、良いかなー良さそうかなーどうしようかなーと思いましたが、微妙に予算外ということで外しました。
適度な板厚 1.6mm
それから2つめは、板厚です。
今回の購入動機の一番は卵料理をストレスなくやりたいってところだったので、そこから考えると、薄すぎず厚すぎず、適度な板厚、適度な重みのフライパンが良いと考えました。
今使っている島本製作所のフライパンは板厚が2.3mm。使い心地は良く、素材を焼くにはぴったりなのですが、いかんせん重い。
調理時は基本的にはコンロに置きっぱなしで、持ち上げながらの調理はちょい厳しいです。料理をお皿に取り分ける際に左手でちょっと持ち上げるだけでもきつい(筋力がないのもあるけど)。
今回購入したいのは卵料理向け 22cm なので、そこまでの板厚は必要ないだろうし、2.3mm だと重さがちょっと心配。でも、ラバーゼよりは厚い方が良い、ということで 1.6mm を選ぶことにしました。
最後は見た目:ロゴで選ぶ
ここまででいくつかのフライパンが選択肢に残りましたが、最終的に中尾アルミ製作所に決めたのは、ロゴがかわいかったからです。笑
これ。
フライパンの持ち手に刻印されているコックさん |
かわいくないですか。
私はアルミの雪平鍋も中尾アルミ製作所のものを使ってるんですが、このロゴは前々からかわいいなと思っていました。
雪平鍋のコックさん |
いや、アカオアルミとかの他の鉄フライパンともかなり入念に比較したんですが、もうスペックでは大差がなくて決められないんですよ。
合羽橋とかに気軽に行って実物を見れるわけでもないし、結局使ってみないとわからないので、見た目で選ぶしかないかなと。でも結果的にはそれで良かったです。
目玉焼き焼いてみた
届きまして、早速空焼き。
うちはカセットコンロがないのでまずはガスコンロで焼き始め、センサーが働きまくって焼けなくなってきたら、ガスバーナーに切り替えました。
空焼きすると色がきれいな青っぽい色に変わります。一部焼きすぎたっぽい部分がムラに...。(使用には支障ありません)
空焼きしたら洗剤で洗って、早速目玉焼きを焼いてみます。
特に油ならしとかしていないので、最初は油をちょっと多めに使用して焼こうと思います。ちなみに私は油返しもしません。
縁がしっかり焼けて、底面も焼き目がついて、美味しく焼きあがりました。
焦げつきも全くなかったです。
ラバーゼのときに感じていた焦げつき不安ストレスもなく、安心して火にかけられました。火加減はラバーゼ使用時と同様に、中火で予熱→弱火で焼きですが、0.4mm でも差は結構大きいんだなと感じました。
ちなみにサイズ感ですが、底面はラバーゼ 20cm の方が微妙に大きいかもしれません。ラバーゼだと、目玉焼きもがんばれば3ついけそうですが、中尾アルミだと2つが限界かなーと思います(3つ以上だと黄身同士が近くなりそうで、分けるのが難しそう)。
左が中尾アルミ、右がラバーゼ |
卵料理はまだ目玉焼きしかやっていませんが、今後オムライスなどをつくったときの使用感もチェックしていきたいと思います。
※ 追記:感想記事を書きました。オムライス最高! ホットケーキにもおすすめです。
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