スペイン語オンラインレッスン 効果的に受けるには? 受講のポイント
「オンラインレッスンの効果を高めるには、どうレッスンを受けたら良いのか」
「オンラインレッスンを受けているが、上達している気がしない」
上記は、私がスペイン語のオンラインレッスンを受けているときに常に抱えていた悩みです。
オンラインレッスンはマンツーマンではあるものの、講師は「自分のスペイン語力を高めてくれる専任コーチ」というわけではありません。
なので、受講者自身が主体的にレッスンの中身や「何を伸ばしたいのか」を考える必要があります。
講師任せにしていると、満足いくレッスンが受けられなかったり思ったように効果が出なかったりして、レッスン代と時間がもったいないんですよね。
今回は、私がレッスンを受けるなかで「こうすれば効果が高まりそう」と感じた受講方法をご紹介したいと思います。よければ参考にしてください。
目次
オンラインレッスン 上達につながる受講のポイント
語学のオンラインレッスンを効果的に受けるには、以下のポイントが重要だと考えています。
- フリートークは基本的にやらない
- 必ず教材を使う
- 必ず予習を行う
これらは、私がスペイン語のオンラインレッスンを継続受講する過程で決めていった自分の中でのルールです。
それぞれ説明していきます。
ちなみに私がスペイン語のオンラインレッスンの受講を開始した頃のレベルは DELE の A2 受験レベルです。A2 の受験を決め、面接対策として始めました。
試験結果は、面接パート 25 点中 25 点で満点だったので成果は出たかなと思います。他のパートも問題なく、A2 は合格できました。
▼ DELE についてはこちら。
レッスンの継続受講を終えた頃のレベルは B1くらいだと思います(接続法現在が使える。接続法過去は文法的には習得してなんとか話せるが、会話中に自在に操れるとまではいかない)。
その後は、現地大学の授業を聴講するのに合わせて対面での個人レッスンに切り替え、オンラインレッスンはスポットでたまに受講するのみになりました。
フリートークは基本的にやらない
フリートークはスペイン語力の向上を感じられないので、やりません。
※ここで言うフリートークは、事前準備をせずレッスン時に思いついたままに会話を広げることを指しています
フリートークはフリーで気軽なので、簡単なことしか話さないんですよね結局。
- 自分がすでに使える文法・単語しか使わないので、レッスン中に新しく得るものがあまりない
- 話しただけで満足しがちになる
- 講師によっては会話が弾まず、つらい
- レッスン後、何も得るものがなかったことに気づいて虚しくなる
オンラインレッスンを始めた当初は私もフリートークもやっていましたが、上記のようにあまり効果を感じなかったので、やめました。
ものすごく話したいことがたくさんある場合は気が済むまで話しても良いとは思います。
が、それでも、フリートークはレッスン時間の半分くらいまでに抑えて残りの半分は教材を使ったレッスンをした方が良いと思います。
フリートークするなら、スペイン語講師じゃなくてそのへんのネイティブの人と話せばいいんですよね。
まぁ日本だとそのへんにネイティブがいないっていう話はあるんですが。
お金を払ってせっかくスペイン語教育を学んだ講師に習うんだから、レッスン中に何らか自分のスペイン語力向上につながる新たな発見を得たいわけです。
フリートークだと、その新たな発見ができるかどうかが運任せになってしまう。
私は予習がどうしてもできなくて、でもキャンセルするほどやる気がないわけじゃないっていうときに限り、フリートークにしていました。
レッスンでは必ず教材を使う
フリートークをしないのとつながりますが、レッスンでは必ず何かしらの教材を自分で設定し、用意します。
教材を使うだけで、その日のレッスンのテーマや習得すべきポイントがおのずと決まってくるからです。
自分で毎回レッスンテーマやレッスンの目的を考えられる人は、その目的に沿って教材を使うかどうか考え、レッスンを組み立てれば良いと思います。が、これ毎回考えるのは正直大変です。
なので、とりあえず教材を使う。これだけでレッスンの中身はぐんと濃くなります。
教材の例は以下の通りです。
上記以外でも、たとえばカフェトークのように個人講師に依頼する場合は、教材選びから相談することができます。
私もカフェトークでお気に入りの先生に依頼するときは「こういうことがしたい」「良い教材ありますか?」みたいに伝えて先生に教材を用意してもらっていました。自分で探す教材は限られてくるので、先生に用意してもらう教材は新鮮です。
スパニッシモやスパニッシュオンライン、DMM英会話のようなサービスだと講師が教材を準備してくれることは基本的にないので、たまにカフェトークのように「個人講師」的なサービスを使うのはおすすめです。
講師側もレッスンに向けて教材を含めて準備してくれるので、レッスンの質は自然と高くなります。
予習は必ず行う
レッスン前には必ず予習をします。
最低でも15分、必要であれば1時間以上。
自分で選んだ教材を使ってレッスンで講師から有益なアドバイスや情報をもらえるようにできるだけ準備します。
どんな教材でも共通して予習しておくべき点としては、
- わからない単語は調べておく
- 不明点を明確にしておく
- 質問を用意しておく
- 自分の話したいことを明確にしておく
イメージとしては、この予習がメインの勉強で、レッスンは復習+アルファという
予習をするだけで、レッスンで吸収できることは本当に大きく変わります。
おすすめ教材と予習の方法はこちらの記事をどうぞ。
【DMM英会話】写真描写の予習方法
【ネイティブキャンプ】トピックトークの予習方法
復習は、次のレッスンの予習として
私は完全予習主義者です。予習命です。
レッスン後の復習に関しては、時間があるときや気分が向いたときだけやっていました。
というのも、予習に力を入れていればレッスンが復習になるので、別途時間を取って復習する必要はないように感じるんですよね。
たとえば予習の段階で不明点が認識できていると、レッスンでその点をクリアにしようと意識が働くので、質問もするし、講師からもらった答えやアドバイスはレッスン中に頭に入ってしまう、気がします。
もしかしたら一週間後くらいに忘れちゃうかもしれませんが、重要なことって何度も出てくるのでそんなに忘れる暇もないというか。
単語に関しては、忘れたらもう一回出てきたときにもう一回覚えればいいや〜くらいの気持ちでした。
レッスン中によく理解できなかったこと、まだ自分のものにならなかったこと、復習したいことがあれば、それを次のレッスンのテーマにして教材を選びます。
すると次回レッスンの予習として復習ができるし、レッスン時間がさらに復習の時間になります。そうした方が、効率よく学習のサイクルが回ると思います。
1点だけ、レッスン中に新しく出てきた単語については、レッスン直後に辞書で調べるようにしていました。単語の意味と活用形(直接法・接続法)、用例の確認ですね。
単語は、レッスン中に講師に細かく質問しないケースが多いと思うので、自分でフォローしておきます。
まとめ & おすすめの本
いろいろ書いてきましたが、人によっては予習よりも復習に力を入れたり、適度にフリートークを入れて気分転換したり楽しんだり、やり方はさまざまだと思うし、自分に合ったやり方でレッスンを受けることがやっぱり一番重要かなと思います。
(なんか矛盾してるようですいません)
なぜなら自分にあったやり方、好きなやり方じゃないと続けられないからです。。
語学は継続することがもっとも大事なことだと思います。正直、語学力とは継続力だと言ってもいいと思う。続けるためには少し休みを入れたり適度に力を抜いたりすることも場合によっては必要だなーと、スペイン語を続けてきて思います。
24時間365日、常に100%は無理ですよね。
何かのきっかけで自分の意欲が一度地の底まで落ちたら、もう一回上がるのはちょっと大変なので、地の底までは落ちないようにモチベーションをコントロールすることも重要だと思います。
自分にとっての良いやり方をつかんで、オンラインレッスンでの効果を上げていきましょう。
スペイン語に伸び悩みを感じる方、自分の勉強方法に不安を感じている方、なんだかうまく勉強できないなーという方は、この本『外国語学習の科学』を読んでみてください。
スペイン語に限らず外国語学習について科学的に分析された本なんですが、
- どんな学習者が外国語学習に成功するのか
- 外国語学習のメカニズム
- 効果的な外国語学習法
などについて述べられています。著者は言語学を専門に研究されている方。
どう勉強していけば語学が上達するのか、ヒントを与えてくれると思います。
私は自分のスペイン語力が伸び悩んでいたときに「勉強方法が悪いのかな?」と思ってこの本を読み、いろいろ納得した部分があります。外国語の習得について科学的にまとめられた本ってあんまりないと思うので、とても参考になりました。
こちらの記事もどうぞ。
作文練習もスペイン語力を伸ばす有効な方法だと思います。
スペイン語勉強法【作文編①】作文練習って必要? どんな効果がある?
リスニングにおける自分の課題を認識すると、対策も立てやすいです。
スペイン語勉強法【リスニング編②】課題を認識して対策する