美容室で切りっぱなしボブをオーダーしたら、市松人形みたいになった失敗談
先日初めて行った美容室で切りっぱなしボブをオーダーしたところ、日本人形(市松人形)みたいな髪型になってしまいました。
金太郎とも言える、完全に失敗な髪型。。
この切りっぱなしボブというヘアスタイル、かなりリスキーだと思います。
なので今回は、切りっぱなしボブを検討中の方向けに、私がどんなカットを経てどんなスタイルになったか&どう対処したのかをまとめました。
もし、すでに市松人形みたいになってしまった場合は、オイル系スタイリング剤(おすすめはイオ エッセンス)や、ウエット感の出るバーム(おすすめはモイ バーム)を使ってみてください。髪の広がり、ボリュームを抑えられて、とりあえずなんとかなると思います。(詳細は対処法の章で)
それでも気に入らない場合は、切り直しに行くしかないかもです。
目次
ロングからボブへのスタイルチェンジで、ドライカット...?
私には数年来通っていた美容師さんがいたのですが、しばらく行かないうちになんとその美容師さんが海外へ旅立ってしまっていました。
ロングヘアを切りたいと思いながら、気軽に行ける美容室のあてがないまま3ヶ月ほどが過ぎたのですが、先日ふと「そうだ、今日髪切ろう」と、京都に行くかのように衝動的に思ってしまったのです。
そう思い始めると「もう今すぐ切りたい」モードになってしまい、ホットペッパーで近所の美容室を探し、当日予約ができるところに予約して行きました。(これが失敗)
担当になった美容師さんに画像を見せてヘアスタイルの希望を伝えると、美容師さんはまず、そのままのドライの髪の状態で、ブロッキングも何もなしですべての髪が下ろされている状態で、すべての髪に一気にハサミを横に入れてジョキジョキと肩くらいの長さまで切りました。どさっと馬のしっぽみたいな髪の束ができました。
私、めちゃくちゃ毛量多いんですけどね。
そこから毛先を揃えるように改めてカットされるはずなんですが、その大まかなカットの時点で、私が希望していた長さよりも短くなっている。
美容師さんはそのまま、ブロッキングなしのドライカットを続けます。ジョキジョキ切った毛先を揃えるかのように、今度は細かくハサミを動かしているようですが、私が美容室に行ったときの髪の状態のままほぼフリーハンドで毛先を横にカットしている。
え、髪のクセとかうねりとか、どうなってるの? ちゃんと考慮してカットしてくれてるの??
ロングからボブへのスタイルチェンジで(本当は肩につく鎖骨あたりの長さ希望だったが、結局肩上ボブに)、こんなブロッキングなしのドライカットってある?
私が住んでいた中南米の美容室(カット1500円)でさえ、最初にシャンプーしてウエットにしてたし、カットのときは細かくブロッキングしてたよ。
カットが進むにつれて、不安感でいっぱいになっていきました。いろんな切り方があるのはわかってるから、別に仕上がりがよければプロセスにはそこまでこだわらないし、ドライカットならそれでもいいが、さすがにそりゃないでしょっていう切り方に思えました。
ベースを切り終わった後は、セニングでちょっと毛量を落としていく。で、終わり。
え?
そのあとシャンプーして、ドライして、スタイリング。
ドライとストレートアイロンで外ハネにして、一応スタイルはそれっぽくはなっているようだけど...。
髪が首に刺さる。スタイリングが大変
翌日からは大変でした。
まず、髪がめちゃくちゃ首に刺さって痛い。痛くてかゆい。
これまでも同じような長さに切ったことはありますが、こんなふうに首に刺さる感覚は30年以上生きてきて初めてだったので、そのくらい切り方の影響が大きいのだと思います(こんなふうにカットされたのも初めてだったし)
常に首に鬱陶しいものがまとわりついているような感じで、髪を結ばないと平常心ではいられませんでした。
それから、めちゃくちゃハネました。いや、きれいに外巻きにハネるんじゃないんですよ、サイドも後ろも、寝癖のようにランダムにハネる。自分でも笑えるほどの寝癖状態。
まぁ長さ的に多少ハネるのは覚悟してましたが、これストレートアイロンとかでスタイリングしないと外に出られんっていうくらい、髪がまとまらないんですよ。
それから、めちゃくちゃ重くて扱いにくい。見せた画像通りに重めに切ってくれたのは良いんですが、「重いけど扱いやすいスタイル」っていうのがあると思うんです、経験上。
毛量調節が、明らかにうまくいっていない感じ。本当に切りっぱなしにされただけの感じです。
それから、髪の切り口(カットライン)がガタガタでした。きれいにまっすぐになってない。ドライカットでフリーハンドで切られた感まるだしで、斜めっているというかデコボコというか。ほんとに素人が切ったようなカットラインで泣きたいくらい。
まぁまとめると、切りっぱなし風ボブをよく理解していないであろう美容師さんにカットされた結果、お母さんが初めて自分の娘の髪を切りましたみたいな、そんな切り方でそんな仕上がりになってました。
美容師さんのスタイリングではなんとかなっても、自力ではどうにもできない非常に扱いにくいスタイルです。
まさに市松人形の髪型でした。(金太郎とも言える)
結局、その後どうしたか? 市松人形カットの対処法
市松人形というか金太郎みたいになってしまい、髪が本当に全然まとまらなかったので、とりあえずこちらのオイル系スタイリング剤 イオ エッセンス を使用してボリュームを抑えました。
このオイルは、髪がまとまらないときにボリュームを抑えつつツヤを出してくれます。昔美容師さんに「いいよ」と教えてもらってから、困ったときにはずっと使っています。
髪を洗ったあとドライヤーで乾かす前に、手ぐしで髪をとかすようにしてオイルを塗布。それから乾かすだけで、さらさらーっとまとまります。
これで、髪の広がりというかボサボサ感はだいぶマシになりました。
外出時にどうしても寝癖のようなハネ感が気になったときには、ストレートアイロンで伸ばしました。
このアイロン(コイズミ ストレートアイロン)は髪が傷みにくく、さらさらになるのでおすすめ。格安ではないけど、6,000円〜7,000円くらいの価格帯の中では一番良いと思います。
基本はオイルでボリュームを抑え髪をさらさらにしておき、外出時や気になるときはさらにアイロンで伸ばす、という方法で、とりあえずなんとかなりました。でもめっちゃ面倒です。
アイロン後はストレート保持のためにこういうバームを使うと良いです。
手のひらに伸ばし、髪の毛先を握りながら下方向に押さえつけるようにします。ウェットな質感で、さらに髪の広がりを抑えられます。
バームはウェットな質感がありながらワックスよりもべたつかず、自然にスタイリングを保持してくれるスタイリング剤です。切りっぱなしボブのようにボリュームを抑えたいスタイルには最適。
ただ... それでも、私はやっぱりガタガタのカットラインがどうしても気に入らず。オイルとアイロンで伸ばすと、よけいガタガタが目立つんですよ。
なので結局一週間後に、知り合いの美容師さんがいて信頼できる別の美容室に切り直しに行きました。
信頼できる美容師さんのアドバイスのもと普通の内巻きボブに切ってもらいました。
内巻きというか、切りっぱなしではない普通のボブですが、こちらのほうが断然よかったです。
自分の写真は撮っていなかったのですが、こんな雰囲気のボブです。
切り直しは直球な対処法ですが、カットをすると絶対に髪は短くなってしまいます。切りっぱなしボブが失敗した場合の切り直しも、元の長さよりも短くなることは覚悟する必要があります。
切り直しを考えるかどうかについては、私は「とりあえず一週間過ごしてみて判断する」ようにしています。一週間すると、髪が落ち着いてきたり自分でも見慣れてきたりして、カット直後よりも気にならなくなる場合があります。
我慢できそうであれば、上記のオイルなどを使いつつ伸びるのを待ってから切ったほうが、髪型の選択肢が広がります。
一週間経っても我慢できない場合、どうしても納得できない場合、気になって他のことに手がつかないという場合には、切り直しを検討してみてください。
オシャレに見える切りっぱなし風ボブを実現するために必要な要素
この髪型は切りっぱなしボブではなく切りっぱなし風ボブと呼びたい。
だって本当に切りっぱなしじゃ、ネットにあふれているような、あんなにオシャレできれいなヘアスタイルにはならないからです。あれは、切りっぱなしにしてできるボブじゃない。
ということが、本当に切りっぱなしにされた今だからこそわかります。
ちなみに私がもともと頼んだのは、こんな雰囲気の髪型でした。
一週間後、切り直してもらった美容師さんに聞きました。やっぱり切りっぱなしボブは、切りっぱなしじゃダメだそうです。
私が今思うに、オシャレな切りっぱなし風ボブに必要な要素は以下3点です。
- 美容師さんのヘアスタイルに対する理解と技術
- 適切な髪質と毛量
- 本人のスタイリング力(スタイリングにかけられる時間や、入手できるスタイリング剤なども含む)
美容師さんのヘアスタイルに対する理解と技術
まず、美容室・美容師さん選びを失敗するとどうがんばってもダメだと思います。
美容師さんがちゃんとこのボブを理解していて、「重く見えるけど、適度に毛量調節が入っていて扱いやすいスタイル」をカットできる技術がないと無理だと思います。
そうじゃないと市松人形になります。。
美容室のサイトやブログ、SNS等で、切りっぱなし風ボブを何スタイルもカットしていること、きちんと技術があることを確認した上で予約・オーダーすべきだと思います。
適切な髪質と毛量
本人の髪質や毛量も重要だと思います。
切りっぱなしボブに向いているのは以下の人。
- かなり直毛
- やわらかい髪質
- 毛量少なめ
上記の人であれば切りっぱなしボブの失敗リスクは低く、上記でなければ失敗リスクは高まると思います。
私の場合、直毛なのですが髪質は固め、太め。毛量は相当多め。特に毛量の多さが一番のネックだったかと思います。
毛量が多いと、たとえ美容師さんの技術が高くても、毛量調節がやっぱり難しいと思われます。
基本的には毛量調節をすればするほど(髪をすけばすくほど)毛量が少なくなって扱いやすくなるものの、ボブのウェイトが上がって重めの切りっぱなしなシルエットではなく丸みを帯びたひし形っぽいフォルムになっていくので、そこのバランスを美容師さんがうまく取れるかどうかかなと思います。
(でもそれが難しい)
本人のスタイリング力
それから、本人のスタイリング力も必須です。シャンプーしてドライしただけじゃおしゃれな切りっぱなし風ボブは完成できません。
このスタイルは絶対に自分でスタイリングしないとだめで、ストレートアイロン or アイロンは最低限必要なのと、スタイリングを保持するスタイリング剤(ウェットな質感になるバームとか)が必要です。
スタイリング剤に関しては美容師さんに聞けば教えてくれます。私の美容師さんのおすすめは、先ほども紹介したこちら モイ バーム ウォークインフォレスト でした。最近人気のようです。
スタイリング力があれば、カットが切りっぱなし風ボブじゃなくてもスタイリングでそのように見せることは可能です。
だから切りっぱなし風ボブを検討してる人は、ふつうの重めの内巻きボブをオーダーした方が良いと思います。
こんな感じです
切り直しに行った美容室でもきちんと整った普通のボブに切ってもらいましたが、自然にドライしたら普通の内巻きボブ(扱いやすい、首が痛くない、乾かすだけでキマる)、ストレートアイロンで伸ばせば外ハネ風の切りっぱなしボブ(おしゃれにしたいときはこっち)になります。美容師さんも、そのように両方できるようにカットしていると言ってました。
最後にまとめると、切りっぱなしボブを頼む前に確認をおすすめしたい点は、以下の通りです。
- お願いしようとしている美容師さんは、切りっぱなしボブを切り慣れているか?
- 自分の髪質・毛量は切りっぱなしボブに適しているか?
- スタイリングにきちんと時間をかけられるか? アイロン・スタイリング剤を用意できるか?
いつも通っている美容師さんがいるならば、自分の髪質だと切りっぱなしボブはどうなのか相談してみるのも良いと思います。
ぜひ、後悔のないように検討してみてください。