スペイン語勉強法【リスニング編】スクリプトを見て繰り返し聴く
学習方法紹介シリーズのリスニング編です。
「読む」「話す」「書く」「聴く」のなかで、私はこの「聴く(リスニング)」で一番苦労しました。
上達の近道的なものは正直ないと思うのですが、私が取り組んできた方法をご紹介します。
目次
リスニング習得には時間がかかる。学習初期から聴く量を確保しよう
リスニングの習得には時間がかかります。
初学者の方が学習を始める際にはまずこのことを頭に入れておくと良いと思います。
だから、すぐにはできるようにならなくても焦らなくて良いし、それでも初期の頃からたくさん聴いておいたほうが良い。
その分、一度身につけばそんなに落ちません。
逆にスピーキングなんかは、思い切って話すようにすればすぐに話せるようになります。でも、一週間とか一ヶ月とかちょっと話さないだけで、すぐに話せなくなる。
とにかくリスニングは、初学者のうちから聴く量を確保することが重要です。絶対的に量が必要。
学習を始めた日から、スペイン語のテレビでもラジオでも、YouTubeでも参考書の付属CDでも、何でも良いので毎日時間を取って聴いていきましょう。最初のうちはほとんど聴き取れないと思いますが、それでもめげずに聴き続けます。
リスニングができるようになるまでは、聞き返すときのフレーズを覚えておくと便利です。
方法① 参考書の付属CDを使って聴く
初学者に一番おすすめな教材は、ベタですが参考書の付属CDです。参考書はたいてい文法ごとに例文や対話が載っていると思うので、スクリプトも見ながら、学習進度に沿って聴いていけます。
私はこちらの参考書と付属CDを使っていました。
まだ学習していない文法や動詞の活用は聴き取れないことも多いんですが、これらは単純に、習うと聴き取れるようになることがほとんどです。
知らないことは聴き取れないんですよね。
聴き続けるうちに耳が慣れ、また自分の中に知識が増えるにつれて聴き取れる量も増えていきます。
方法② SpanishPodcast を繰り返し聴く
リスニングのトレーニングにはこちらのサイトが非常におすすめ。
SpanishPodcast.net
ウェブとPodcastで音声が聴けるし、スクリプトもサイトに掲載されています。
聴き方としては、こんな感じ。
- だいたい内容が理解できるまで、スクリプトを見ずに繰り返し聴く(5〜10回くらい)
- スクリプトを読んで確認
- 時間のあるときに繰り返し聴き続ける(飽きるまで)
最初はスクリプトなしで聴きます。
この教材はとてもゆっくり話されてるので、初学者にも使いやすい。内容も面白いし。
で、スクリプトなしで何回か聴いてもわからない部分は、その時点の力ではそこまで、ということだと思うので、これ以上は聴き取れないなーと思ったらスクリプトを確認します。
わからない単語は調べても良いですが、調べなくてもだいたい文意がわかるようであれば調べなくても良いと思う。ここでは単語の意味を覚えるより、文意をざっと把握することのほうが重要。
だいたい何を言っているか理解したら、また繰り返し聴いていきます。私は料理中などに1つのエピソードを繰り返し何度も聞いていました。
スクリプトを一度見ておくと、それまで聴き取れなかった部分も聴こえるようになってくるんですよね、不思議と。
このサイトも含めて、おすすめの音声教材については以下の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。
方法③ ディクテーションする
ディクテーションは音声を聞いて書き取る練習です。
私の場合、スペイン語ドラマのセリフ(字幕なし)が理解できなくて、仕方なくディクテーションし、文字情報で文意を理解するためにやっていた時期があります。
それ以外にも、スクリプトのない音声教材(文章長め)を理解するためにも一時期やっていました。
スペイン語の先生も、ディクテーションは良い練習だと言っていたので、効果がないことはないと思います。
ただ、個人的にはけっこう重い勉強法なわりに、すぐに効果が出るわけではないという印象なので、時間のある人や、リスニング力の上達が止まってしまったように感じる中級以上の人向けかと思います。
まとめ
結局勉強法といっても普通の方法でしかありませんが、リスニングはある程度時間を割いてとにかく聴いていくしかないと思います。
ただリスニングは、時間をかければ自習だけでいつか必ずできるようになるので、そういう意味では忍耐を持って取り組み続けることが一番重要かなと思います。
(会話や作文は、ネイティブの力を借りないと上達できないので…)
こちらの記事も参考にしてみてください。