【スペイン語】DELE A2 受験記:当日の様子と試験内容

【スペイン語】DELE A2 受験記:当日の様子と試験内容

今回は、2018 年に受験した DELE A2 の受験当日の様子と試験内容を振り返ってみます。

私は日本ではなく当時住んでいた中南米の国で受験しました。ちゃんと時間通りに試験が運営されるのか若干不安な気持ちもありましたが、その点は意外にも大丈夫でした。

試験の難易度としては、対策に使った問題集より全体的にちょっと難しかった印象。パートごとに振り返りと感想をまとめました。

前回の記事はこちら
【スペイン語】DELE A2 を受験したときの勉強法と受験結果

目次

受験当日、会場

受験当日は午前中が筆記、午後が面接というスケジュールです。

会場は市内の語学学校。A2 の受験者は全部で5人でした。
(あと2人いたようなんですが時間内に現れず。2万円弱のたかーい受験料を支払ったはずなのに... )

座席は、海外の大学で使われているような、机と椅子がくっついていて机のスペースが小さい、こういうやつ。

過去の受験者から事前にこういう机椅子かもしれないと聞いていたので、回答しやすいように下敷きになるようなクリップボードを持参しました。監督者に確認したところ使用許可も問題なく下り、非常に有用でした。

こういうの考えると、日本の一般的な長机と椅子って使いやすい設備だなと思います。

読解

見たことのないような難しい単語は少なく、EDELSA の問題集よりも文章自体は読みやすかったです。

ただ、迷わせる選択肢が多く何度も本文を読む羽目になり、答えを選ぶのに思いのほか時間がかかってしまいました。

問題集の模擬試験ではだいたい15分くらい時間が余っていましたが、本番で余ったのは結局5分くらい。最後の最後まで悩んだ問題もありました。

リスニング

予想通り難しかったです。

なかでも TAREA1, 2 は、あまり、というかほとんど理解できなかった気がします。問題文の内容はなんとな〜くわかるけれど、選択肢が選べない。

また、思っていたよりも数字の聞き取りを要求される問題が多かったです。日付や時間など。これは油断してました。。スペイン語を頭の中で数字に変換している間にどんどん音声が先に進んでしまうので、数字の聞き取りはもっとよく慣れておくべきでした。

作文

状況や書くべき条件がわりと細かめに指定されており、まずは出題内容をしっかりと理解する必要がありました。

開始前に、下書き用の白紙が何枚か配布されました。

TAREA1

自分の得意なこと(Lo que sabe hacer bien)について30〜40語で作文。

日本のダンス(el baile japonés)が得意だとか週に何回練習してるとか、そういうことを書いた気がします。

TAREA2

あなたの家族の1人が結婚し、あなたはその結婚式に参加しました。どんな結婚式だったかについて、友人に送るメールを書きなさい。70〜80語。

含める内容
・どこで開催されたか
・会場までどうやって行ったか
・参加者はどうだったか
・どんな結婚式だったか など

メールを送る形式は問題集でも何度も練習していたので、わりと書きやすかったです。

あとはどんな結婚式に参加したことにするかの創作力が問われました。

TAREA3

近所に新しく引っ越してきた男性が、有名料理番組のプレゼンターでした。あなたは彼と挨拶し、趣味などについて話を聞きました。その出来事について書きなさい。70〜80語。(写真4枚提示)

含める内容
・彼とどこで会ったか
・彼はどんな人だったか
・彼の趣味 など

提示された写真に、彼の趣味やどんな人かをイメージさせるような描写があるので、その要素を含めながら書いていきました。時間がもうかなり足りなかったので、TAREA3 はほんとに構想を練る時間がないくらい大急ぎ。

基本的にはどの TAREA も、配布された下書き用紙にざっと下書きして見直したあと、解答用紙にボールペンで書いていきました。結局解答用紙に書いたボールペン字もいくつか二重線で修正することになりましたが。。(修正液の使用は禁止されていました)

下書きなしで直接解答用紙に書いていったほうが早かったと思うけど、そうすると文章構成をミスったときに書き直しができないかなと思い。

時間は本当にギリギリだったものの、なんとか時間内にすべて書き終えて終了しました。

面接

午前の部が終わったあとはお昼休みで、午後から面接開始でした。

まずは準備部屋で、課題選びと話す内容の準備をします。15分与えられ、その後、別の部屋に移動して面接が行われました。

準備

TAREA 1

ある1つのテーマについて話す課題。

私に提示されたテーマは Lugar で、Lugar に関連した5つの小テーマから話す内容を選ぶことになっていました。選んだのは「今住んでいる場所」。当時住んでいた都市について述べれば良いので、外国人視点からすれば簡単だったと思います。

他の選択肢は忘れてしまったのですが、働いている場所とかそんな感じだったと思う。

テーマの下に、どのような内容について話せば良いかの指示(問いかけ)がたくさん書かれていたので、それに沿って内容をメモしました。
※メモ用の白紙をその場で何枚か渡されます

TAREA2, 3

写真描写課題と、それに関連したシミュレーション会話の課題です。

2枚の写真を見せられてどちらかを選ぶように言われました。

1枚はレストランの写真、もう1枚はバスが写っている通りの写真。レストランを選びました。

レストラン自体は描写しやすいシチュエーションだと思うのですが、特に誰かがピックアップされているわけでもなく大勢のお客が食べている様子を遠目から写している写真。正直話すポイント全然見つからなかったんですが、バスのほうがもっとポイントがなくて難しそうだったので仕方なく選んだ感じです。

その写真の下に TAREA3 の課題も書かれていました。写真に関連した状況でのシミュレーション会話。

面接官が店員で、私がお客の役。レストランで30分待たされているという状況で、店員とコミュニケーションを取るという課題でした。何を注文したいかなどを適当に考えてメモ。

TAREA4には準備はありません。

面接本番

準備開始からちょうど15分経った後、試験部屋に移動して面接官と対面です。私の前に会話相手の面接官、私の後ろに採点者が着席。

全体的に、緊張しつつも沈黙なしで話すことができました。ただ振り返ってみると同じ単語を何回も連発してしまっていた気が...。できるだけ同じ単語は繰り返さないように言われていたのに。

TAREA1

一通り準備した話をしゃべったあと、面接官から2, 3質問されました。市内のどこに住んでいるの? などの質問だったと思います。

TAREA2

レストラン写真の描写。正直、そこまで描写できることがなくて1分程度しか話せなかったと思うのですが、ちょっと間が空いてしまったところで「じゃあ次の課題ね」とTAREA3に移りました。

オンラインレッスンではもっと話す練習をしていたので、えっもういいの? って感じでした。

TAREA3

私がお客役、面接官が店員役。面接官は、面接官としての役回りなのかもともとの性格なのか、なかなかに意地悪な感じでした。笑

お客が30分待たされている設定なので、こちらからメニューを頼むも「今忙しいから」と断られてさらに待つように言われ、ようやく注文を取りに来て「これを注文したい」というと「今は売り切れ」、「じゃあこれ」と言うと「それもない」と言われ。なんじゃそりゃ。笑

でもまーそんなこんなで沈黙なくやりとりはできて、最後は La cuenta, por favor で終了。レストラン会話自体は、少しは馴染みのある状況だったのでやりやすかったです。

TAREA4

受験者と面接官が異なる立場で話し合いをして、合意に至るという課題です。テーマについてはその場で2つの選択肢が与えられ「テレビ」を選択しました。

私はサッカーの試合を見たい、面接官は映画を見たいという設定。

でもこのテーマ、折衷案がないから難しいよ...。

サッカーはリアルタイム放送だから今見たほうが良い、映画はあとで録画して見ればいいじゃんっていうような主張をしました。ただその後面接官が何を主張しているのかちゃんと理解しきれず。。

結局、面接官への説得材料が思いつかなくなった私が折れて終了しました。うんわかった、じゃあ映画でいいよ... みたいな。

面接中は必死だったので、あっという間に時間が過ぎたような気がします。あとで夫の話を聞いてみると、やはり面接は面接官や選ぶテーマによって内容が大きく変わる様子。正直、運もありますね。

結果的には、面接は満点だったのでどうやら評価してもらえたようです(ちょっと謎採点ですが)。

試験を振り返って

対策としてはやっぱり、試験の形式に慣れておくことが一番大事だなというのが受験を終えての感想です。模擬問題をたくさんやっておいたことで、基本的には戸惑うことなく試験を受けられました。

死者の日のパレード

きちんと話せるか不安だった面接も、そこまで心配することはなかったなと思いました。

合否は、受験してから2ヶ月後くらいにメールで届きました。

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