島本製作所の鉄フライパン26cm 1年半使った感想【最強だと思う】
我が家の現在のメインフライパンは島本製作所の鉄フライパン味一鉄(SS 厚底パン)26cmです。鉄フライパンを使ってみようと思って、初めて買ったのがこの島本製作所のフライパンでした。
記事タイトルにも書きましたが、これ最強のフライパンだと思う。
厚底 2.3mm だからどんな食材も強力においしく焼けるし、何をしても平気な頑丈さ。ちょっとやそっとじゃ錆びないし、さらに価格はお手頃ときている。最強と言わずしてなんと言いましょう。
こんな方に合うと思います。
- お肉をもっとおいしく焼きたい
- 鉄フライパンを使うのが初めてで、焦げついたりしないか不安がある
- 安くて丈夫な鉄フライパンを探している
鉄フライパンはその後サブとしてラバーゼ(20cm)、中尾アルミ製作所(22cm)も買いましたが、主菜用に焼くときにはいつもこの島本製作所のフライパンを使っています。
今回はこの鉄フライパンについて、1年半使ってみての使用感と特徴をレビューしました。
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目次
島本製作所の鉄フライパン 26cm のサイズ感と使用イメージ
まずは写真でサイズ感と使用イメージを紹介します。
我が家は夫婦2人暮らしですが、26cm は2人分の主菜づくりにちょうど良い大きさです。少し余裕があるので、3人分くらいまで大丈夫そうな感じがします。
下の画像は、鶏もも肉1枚を開いたもの。揚げ焼き中。鉄フライパンだと油の温度が下がりにくいのが良いですね。
から揚げもできますが、底が平べったくて油がたくさん必要になるので私は中華鍋(鉄)で揚げることが多いです。
鉄フライパンと中華鍋の違い・使い分けについては、こちらの記事でまとめました。
鶏むね肉1枚を切って焼くと、底面いっぱいにぎりぎり全部のる感じ。むね肉もしっかり焼き目がついてパリッと仕上がります。
目玉焼きとウィンナー。目玉焼きだけならたぶん3〜4枚焼けます。目玉焼きはもう鉄フライパンじゃないといやだ!
なすを豚バラ肉で巻いたやつ。豚バラも鉄フライパンでじゅーっと焼くと、油が出てかりっとした焼き目がついて、すごくおいしい。鉄フライパンを使い始めて、このおいしさに初めて気づいた 30 代。
鯖や鮭もフライパンで焼きます。鯖はスペース的には半身が2枚焼けると思います。皮がぱりっと、良い色でおいしく焼けます。
我が家はすき焼きもこのフライパン。ネギをこんがり焼いて、始めに肉を2枚投入ッッ! 割下を少し注いでまず食べます。おいしい。
その後野菜と肉をたっぷり入れてすき焼きに。うちは卓上コンロが IH なんですが、IH 対応の鉄フライパンなので問題なく使えます。
一応、最初の予熱とネギを焼くのはキッチンのガスコンロでやって、焼けてきたら卓上に移動させてます。
蓋をしたいときは 30cm の木蓋を使っています。30cm の中華鍋があるので、それとの兼用です。
木蓋は、何度使って洗っても反らないサワラの木蓋(上の写真)がおすすめです。うちは中華鍋と併用しているので30cmを使っていますが、このフライパンだけで使うなら27cmあたりがちょうど良いと思います。
前は天然木というのを使ってて、反って使えなくなったので買い直しました。
我が家の用途はこんな感じです。
島本製作所の鉄フライパン、見た目は普通ですが万能で良いフライパンです。
こんなにおいしく調理できるなんて、鉄フライパンに変えてよかったなーとしみじみ感じています。
サイズも、26cm で困ることはありません。上の写真だと大きすぎるなという場合は 24cm を、小さそうだなという場合は 28cm を選ぶと良いかなと思います。
購入したのはこちらの鉄フライパンです
島本製作所の鉄フライパンの特徴〜「最強」の理由
さて、この島本製作所の鉄フライパンを実際に使い続けてみて、私が感じた特徴を改めてまとめるとこんな感じ。「最強」と呼ぶ理由です。
- 2.3mm の厚底で、肉も魚も強力においしく焼ける【失敗なし!】
- 頑丈・錆びない。繊細に扱わなくても大丈夫
- 特殊加工なしのシンプルな鉄で、手頃な価格
デメリットとしては以下の1点のみ。
- 重い(置いて使えば大丈夫)
くわしく説明していきます。
2.3mm の厚底で、肉も魚も強力においしく焼ける【失敗なし!】
このフライパンは底が厚いので、分厚いステーキ肉でも何でも、強力な熱でおいしく焼けます。
温度が下がりにくいから油多めの揚げ焼きにも良いし、餃子とか生姜焼きとか魚とか、どんなものでも良い焼き目をつけながら焼けます。これがねー、おいしいんですよ。
鉄フライパンの初心者は厚底を選んだほうが絶対良いです。
鉄フライパンは油を引く前に予熱をしますが、厚底だと予熱でしっかり熱を蓄えてくれるので調理中の火加減が難しくない。
中火〜強火で予熱をして、油を引いたらあとは弱火〜中火で OK。この使い方で、こびりついて困ったことはありません。
2.3mm は誰でも安定して調理できる厚さだと思います。
1.2mm は薄すぎて火加減がちょっと難しいです。。
1.6mm は一般的な板厚でわりと万能だと思いますが、26cm 前後のメインフライパンとして使うには少し物足りないかなと思います。
私が持っているラバーゼ 20cm が 1.2mm、中尾アルミ 22cm が 1.6mm です。
頑丈・錆びない。繊細に扱わなくても大丈夫
鉄フライパンの共通点ではありますが、頑丈なのでどんな扱いをしてもダメになりません。
強火も OK だし、焦げついたら金属ヘラでがりがりやっても OK。調理直後すぐに洗っても大丈夫です(というかそのほうが汚れが落ちやすい)。
繊細なテフロンは、強火 NG、金属ヘラ NG、急冷 NG なので、鉄フライパンより気を使います。それでも寿命は短いし、定期的な買い替えが必要。使い捨て前提だからもったいないですよね。
鉄フライパンは、錆びにだけ注意していれば雑に適当に扱える気楽さがあります。水分放置とかをしない限りそうそう錆びないし、万が一錆びても磨いて焼き直せば良いのでずっと使えます。
ちなみに金属ヘラは 貝印のプレスターナー を使っています。
ヘラ部分は細長いんですが、しっかり強度があるので目玉焼きやお肉など載せても全然大丈夫。並べた餃子をお皿に移すときにもぴったり。おすすめです。
鉄フライパンの普段のお手入れとしては、使い終わったらお湯とたわしでガシガシ洗って、火にかけて水分を飛ばせばそれでよし。
洗うのは、ごはんを食べ終わってからでも構いません。汚れは多少落ちにくくなりますが私はいつもそうしてます。
頻繁に使うので私は保管前に油を塗っていませんが、それでも錆びたりはしていません。
島本製作所フライパンの持ち手。「厚底パン」と書かれてます |
特殊加工なしのシンプルな鉄で、手頃な価格
島本製作所の鉄フライパンには、錆びにくくする特殊加工やコーティングはついてません。
何の変哲もない普通のシンプルな鉄フライパンなんですが、普通に使っていれば錆びないしコーティングなしのほうが個人的にはおすすめ。
その後購入したラバーゼの鉄フライパンは錆止めのシリコンコーティングがありました。そのため最初の空焼きは不要なんですが、使ううちにコーティングがところどころはがれてきて油の馴染み方がまだらになって若干使いづらさが。。
鉄の表面がそのまま出ている普通のフライパンのほうが、最初から油馴染みがよくて使いやすいと感じます。
シンプルな鉄のほうが価格も手頃だし、結局普通が一番使いやすいと思います。
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唯一のデメリットは重さ。置いて使おう
これは厚底とのトレードオフなので仕方ないんですが、まぁ重いです。私は女性ですが、26cm は片手で振ったりはできません。盛り付けるときに左手で持ち上げるだけでもつらい。笑
重さを量ってみたら、約 1.1 kg でした。
なので、基本的にはコンロに置いて使うことになると思います。
置きっぱなしの使い方で問題なく調理できます。
島本製作所の鉄フライパンを買って良かったこと
お肉がおいしく焼けるようになりました。
最初にこのフライパンを使ったときに何も知らない夫が「今日の生姜焼きおいしいね」って気づく程度には、テフロンと違う感じで焼けます。
生姜焼きでも目玉焼きでも何でも、こうやって焼き目をつけるとこんなにおいしくなるのかと。
私が鉄フライパンを買ったきっかけは、『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』という有元葉子さんの本だったんですが、この本を読むまでそんなこと知りませんでした。
これまでテフロンで、お肉の色が変わる程度にしか焼いてませんでした。
写真のようにお肉を半分に折って焼く生姜焼きは、上記の有元さんの本で紹介されているやり方です。
もちろん、お肉だけじゃなく野菜もおいしく焼けます。
この鉄フライパンを使い始めて、料理センスがゼロの私でもなんかちょっと料理うまくなったかなって思えました。
それで料理がちょっと、いや、かなり楽しくなりました。
関連記事レシピを見ないで作れるようになったか?有元葉子さんの本から得たもの
鉄フライパンのデメリットは? こびりつかない?
鉄フライパンを買う前は、錆びるとか重いとかこびりつくとかのいろんな注意点を見ましたが、私には意外にもどれもデメリットにはなりませんでした。
ちゃんと洗って水気を飛ばしていれば錆びないし、重いのは置いて使えば問題ないです。
こびりつかないか? という点に関しても、全く問題ありませんでした。この鉄フライパンは厚底なので、予熱さえしっかりすれば心配は不要です。
予熱は、私は食材を準備している間にフライパンを中〜強火にかけて、安全センサーで火が弱まるまでは少なくとも予熱しています。
このくらいの火の強さで予熱。
フライパンが十分温まったら(我が家の場合、安全センサーで火が弱まったら)油を入れて、底面全体になじませます。
それから中火にして、焼き始めれば失敗しません。
ラバーゼのような薄い鉄フライパンだと、この感覚で予熱をすると焦げつく場合があるのでちょっと難しいです。島本製作所は厚底だから、初心者でもうまくできるんだと思います。
予熱をしっかりしたうえでの注意点としては、焼いている途中に無理やりはがさないことかなと思います。
お肉も魚も、焼いている間は身がフライパンにくっついています。その間に無理やりはがそうとすると皮だけこびりついたりするので、焼けるまでは放置。
ちゃんと焼けたら、きれいにはがれます。
このあたりの鉄フライパンの使い方や注意点については、有元葉子さんの『ふだんの洋食 レシピを見ないで作れるようになりましょう。』という本に詳しく載っています。
こうしてうまく焼けたお肉・魚は、すごくおいしいです。もちろん野菜も。今ではほぼ全て、この鉄フライパンで焼いています。
空焼きしたときの様子と、現在のフライパン
島本製作所の鉄フライパンは、初めて使う前に空焼きが必要です。空焼き方法はいろんなサイトで紹介されているので、ここでは空焼き前後のフライパンの様子を簡単に。
空焼き前のフライパン。錆止め剤が塗られていて、黒く光ってます。
空焼きはガスコンロ+ガスバーナーで行いました。
ガスコンロは安全センサーが働いてすぐに火が弱くなるので、カセットコンロを使うか、ガスバーナーでさっさと焼いちゃうのがおすすめです。
全面焼き終わったフライパン。全体が青く光っているような状態。ガスバーナーを使ったので色がムラっぽくなってますね。でも問題ないです。
フライパンが冷えたら中性洗剤で洗い、火にかけて水分を飛ばしてから、油をなじませます。油をなじませて拭き取った後のフライパン。色が少し濃くなり、ツヤっぽくなりました。
1年半使ってきたフライパン。
光の加減でなんだか明るく見えますが、実際はもっと黒々して見えます。
使ううちに色は変わりましたが、手触りは当初と変わらずサラサラしています。
洗うときに、ちょっとした焦げつきも一切残らないようにしておくときれいな状態を保てます。焦げつきが残っていると、次に使うときにそこから食材が焦げついていってしまうんですよね。
お湯とたわしで洗っても取れない焦げつきは、その部分だけ金たわしを使って落とします。
金たわしを使うと、フライパンを使い込むうちにできた黒い被膜がこすれますが、必要以上にゴシゴシやらなければ特に問題ありません。
次使うときに普通に予熱して油を引いて使えば OK。使ううちにいつの間にか黒くなってます。焦げつきを残すほうがこびりつきの原因になるので注意です。
洗剤は使わなくても汚れは落ちるので、特に使いません。
たわしは柄付きのやつが一番使いやすいです。
柄付きの良さやおすすめのたわしは、こちらの記事で紹介しています。
まとめ:初心者でも失敗しない、質・価格ともに大満足の鉄フライパン
もともとはテフロンのフライパンを使ってたんですが、鉄フライパンに変えて、また島本製作所を選んで非常に満足しています。
鉄フライパン初心者でも何の苦労もなく使え、すぐに日々のメインフライパンになりました。1年半使ってみて何の不満もなかったです。
私は毎回油返しもしていませんが、それでもこびりつきなどなく、どんなものでもおいしく調理できています。
なかでも特にお肉の焼け方が変わって、フライパンと焼き方次第でこんなにおいしくなるんだなーと驚きました。
買うときには Turk やリバーライトなど有名品も調べましたが、自分がちゃんと鉄フライパンを使えるかわからなかったし、高価なのでやめました。
でもそれでよかったです。鉄の良さもわかったし、その後2つもサイズ違いで鉄フライパンを買うことになりました。笑
鉄フライパンのことなんて何も知らなかったのに島本製作所を選んだ当時の自分を褒めたい。
フライパン関連のキーワードで訪問してくださる方が多いようだったので、今回記事にしてみました。参考になれば幸いです。
Amazon のレビューも大量についてるので参考になると思います。
鉄フライパンの使い方は、有元葉子さんの本『ふだんの洋食 レシピを見ないで作れるようになりましょう。』で習いました。
ラバーゼ(20cm)はオーブンハンバーグや親子丼などに。
ラバーゼの鉄フライパン(20cm)レビュー
中尾アルミ(22cm)はオムライスやホットケーキなどに。
中尾アルミの鉄フライパン(22cm)レビュー