DELE B1受験記~ 作文・面接 試験内容振り返り
前回記事の続きで、2022年11月19日・20日に受験した DELE B1 の試験内容を振り返ります。
今回は作文と面接(口頭試験)です。
読解・リスニングの振り返りは、前回の記事をどうぞ。
DELE B1受験@東京 試験問題振り返り(読解・リスニング)
目次
DELE B1 作文
B1の作文課題は2題です。
1題は、受け取った手紙・メールに対する返信を書くというもの。(100~120単語)
もう1題は、ブログやフォーラム等に自分の意見を投稿するというもの。こちらは、2つの選択肢から1つ選んで作文します。(130~150単語)
解答用紙は TAREA 1 用に1枚、 TAREA 2 用に2枚配布されます。下書き用紙は1枚配布されました。
解答は、解答用紙にボールペンで書きます。下書き用紙の使い方は自由です。最後にすべての用紙を回収されます。
作文問題の振り返り
TAREA 1
友人が送ってきたメールに対する返信を書く課題。
仕事であなたの市を訪問するので、市のことや休日に何ができるかを教えてほしいという内容への返信です。
条件としては次のような感じ。
- Saludar
- どんな市なのかの紹介
- 休日にどんなことができそうか、どんな excursión があるか
- 市内の交通手段は何がおすすめか
- Despedir
下書きを書き、清書するのに35分かかりました。
TAREA 1 のほうが文字数は少ないので、本当は25分程度で書き終えたかったところでしたが、時間がかかってしまった。。。
TAREA 2
TAREA 2 は、以下2つの選択肢となっていました。
選択肢1:
幼少時からの読書の重要性(Importancia de la lectura desde pequeños)について、意見を述べる。
- Saludar
- 幼少時からの読書の重要性について、自分の意見
- 子どもの頃、どんな本が好きだったか
- 一番好きだった本は何か
- その本は、現代の子どもたちも好きだと思うか
- Despedir
選択肢2:
国内旅行の良さ(Viaje en su país)について、意見を述べる。
- Presentar
- 細かい条件は忘れました
- Despedir
私は選択肢1・選択肢2の両方の問題文を読み、どちらにしようか考えるのに3分くらいかけてしまいました。。かかりすぎ。
結局選んだのは選択肢1のほうで、2の出題内容はあまり詳しく覚えていません。
いずれも、Saludar(Presentar)から始まり Despedir で終わる条件でした。EDELSA の問題集では、TAREA 2 に関しては Saludar・Despedir の指示は基本的にはなかったんですが、試験では指示がありました。
下書きを書いて単語数を数え、単語数を踏まえてブラッシュアップさせつつ清書して、試験終了の1分前くらいに書き終えた感じです。ギリギリ。。
う~ん、中身を練る時間がなく、内容としては結構稚拙なものになっちゃった感じがします。
感想・反省点
作文は EDELSA の問題で一通り練習していて、時間内に下書き&清書までいけるよう準備していたつもりでしたが、やっぱり時間はかかりますね。
TAREA 1 ・2 ともに、書く内容をもっとパッと決められればよかったんですが。特に TAREA 2 はどう書けば良いのか難しかった。
自分が子どもの頃に好きだった本とか覚えてないし、創作するにしてもアイデアが出てこない。しかも途中でふと、あれ、pequeños って何歳くらいのことを指してるんだろう、幼稚園児が読むような絵本のこと? それとも小学生が読むような本のこと? などと考え出して迷ってしまったのも良くなかったです。
今思えばこれは受験者の「決め」の問題だろうから、pequeños を何歳と捉えようが作文内で一貫していれば良かったはず。
試験前、作文練習に関しては1回だけネイティブのスペイン語講師に添削を受けました。
添削を受けた作文例は以下の記事で紹介しているので、よければ参考にしてください。
DELE B1 面接(口頭試験)
準備時間が15分、面接時間が15分です。
当日は、開始時間の15分前に集合するよう指示されます。
15分前に集合したあと、まずは待合室に移動して受験票チェックを受けて少し待機。
その後、準備部屋に移動して15分間で準備し、面接本番という流れでした。
面接の振り返り
準備
TAREA 1 のプレゼンテーションに関しては、準備時間があります。
準備部屋では、2つのテーマから1つを選択して準備します。メモ用紙が1枚渡されます。
私に与えられたテーマは以下の2つ。
- Relaciones entre amigos
- Viaje en avión
うわー、どっちも書きにくい。。。
Viaje en avión は、あんまり経験がないし単語がわからない気がしたので Relaciones entre amigos を選びましたが、こういう抽象的なテーマって苦手なんですよね。。
いずれのテーマも、書くべき内容が提示されていました。
選択肢1:Relaciones entre amigos
- 現在の友人たちは、どのような友人か
- その友人たちと一緒に住んだ経験はあるか
- 子どもの頃の友人で、今も続いている友人はいるか
- 理想の友人とはどんな人か など
選択肢2:Viaje en avión
- 飛行機移動のメリット・デメリット
- LCC のメリット・デメリット
など(あんまり覚えてない)
15分の準備時間はあっという間に過ぎました。。。
面接開始・TAREA 1
試験部屋には、面接者と採点者がいます。受験者は面接者と話し、採点者は後ろで聞いているだけです。
私の場合、まずは ¿Cómo estás? という挨拶から始まりました。
- 緊張してる? 落ち着いてね。
- (日本の)どこ出身?
- どうしてスペイン語を勉強していて、これまでどこでどのように勉強してきたの?
こんな感じの雑談が2分程度。
中南米でスペイン語を習った私は、¿De dónde eres? の答えとして Soy de Japón. しか頭になかったんですが、うん、でも日本のどこ? って聞かれた。ここではみんな日本人なんだから、当然日本のどこの出身かと聞かれてるのかと気づく。
その後、では始めましょう、という感じでプレゼンテーションに入ります。
メモ用紙は見ても良いんですが読むのはダメ、ということなんですが、私は結局かなりメモ用紙を見ながら話しちゃってた気がします。。うーん減点かなぁ。
TAREA 2
プレゼンテーションに対する質問を受けます。
次のような質問を受けました。
- 以前と現在とで、友情は変わったと思う?
- 以前の友人関係と、現在の友人関係に違いはあると思う?
- 今はインターネットで友人を作る人もいるけど、それについてどう思う?
質問1発目から、意味がわからなかった。笑
何を答えれば良いのかわからなかったので、Quiere decir ...? ともう少し詳しく質問の意図を聞こうとしたんですが、、面接官ももう一度質問を言ってくれたんですが、結局何が聞かれているかわからなかった。
何を話したかもあまり覚えてない。今振り返ってみると、2つ目の質問は、1つ目の質問の言い換えなのかな? という気もしてきた。
だから嫌なんですよね、友情とかそういうよくわからないテーマは。まず友情(amistad)の定義って何? とか思うし。
ちなみに2つ目に関しては、学生の頃は時間があったけど今はみんな仕事があって頻繁には会えないし、1年に1回とかしか会えないからちょっと違う、みたいなことを回答。
3つ目は、インターネットでの友人作りは良いと思う。私が若い頃はスマホもなかったしそういうプラットフォームもなかったが、今はあるし。インターネットで知り合った人と結婚する人もいるし、ネット経由でも何の問題もない、というようなことを話しました。
TAREA 3
写真描写です。その場にPCがあり、PCに入っている写真の中から2つ提示されて、どちらかを選びます。
私に提示されたのは、次の2つ。
- 1:旅行者らしき2人が市場で買い物をしている様子
- 2:美術館らしき場所に複数人が立って、絵のようなものを見ている様子(たぶん)
2のほうは、美術館なのかなんなのか、何を見ているのかもよくわからなかったので1を選択。
ちなみにここで選んだ写真は、TAREA 4 のテーマにも関わってきます。シチュエーションがよくわからない写真は選ばないほうが無難です。
ここでは、思いつく限り描写しましたが、あまりうまくできなかったかなぁ。
ざっと描写したあと、面接官がいくつか「この2人の関係はどう思う?」などと質問を追加してくれました。
必要な描写が足りてなかったから、質問してくれたのかなと思います。
TAREA 4
シミュレーション会話です。私は TAREA 3 で旅行シーンの写真を選んでいたので、こちらのテーマも旅行。
旅行代理店でホテルを予約したが、実際にホテルに行ってみたら頼んでいたホテルと違っていた。それを、旅行代理店に説明して解決しなさいという課題。
えー。笑
状況と話さなきゃいけない内容が書かれたスライドがPC上で提示されるので、その場で読んで理解して会話をスタートしないといけません。
Vale? と面接官に聞かれていきなり始まります。。。笑
こんな感じになりました。
面接官:Buenos días. どうしましたか?
私:はい(考え中)、、えっと(考え中)、、先月、旅行の... パッケージ... ホテル... と食事・ツアー付きの... を予約したんですが、、、(話に詰まる)
面接官:ホテルはどうでしたか?
私:No está bien. 私は、静かなエリアのホテルで、禁煙の部屋を頼んだんですが、喫煙者用の部屋でした。
面接官:おぉ、それは臭いますよね。ホテルの人と話しましたか?
私:話しました。でも、他の部屋はすべて埋まっていると言われました。どうすれば良いんでしょう。
面接官:では返金しますが、50%の返金です。De acuerdo?
私:この部屋に泊まるんですか?
面接官:はい、他の部屋が埋まってるということなので。
私:ホテルを変えてもらえませんか? 静かな場所のホテルを頼んだのに、ここはうるさいんですよ。
面接官:あぁ、そうでしたね。わかりました、では新しいホテルを探してあなたに連絡しますよ、それで良いですか?
私:Sería mejor.
終了。これ、ごねすぎ?笑 メキシコでいかにもありそうなシチュエーションだったし素の交渉になっちゃったよ。
会話状況を指定されていきなり始まるので、最初はちょっと混乱するんですが、一度スタートしてしまえば会話は進みました。
面接官も会話が指示通りに進むようにリードしてくれるように思いました。
私は最初、ホテルを予約したとだけ言えば良いのに、食事とツアー付きのホテルのパッケージを予約して、、なんて、特に書かれてないことをわけわからず言い始めちゃったんですが、ホテルはどうでしたか? と誘導してくれて助かった。
最後に、これで終わりですよ~週末はリラックスできますね~と言われて終了。退室しました。
感想・反省点
面接の反省点としては、やっぱり最初のプレゼンテーションでかなりメモを見ながら話してしまったこと。面接官と目が合った記憶がない。。
できれば準備時間の中で話の構成を記憶して、できるだけ面接官を見ながら話さなきゃいけなかったよなぁと振り返って思いました。
私は A2 を受験したときは、メモにはキーワードだけ書いて文章は特にメモなどせず、その場でキーワードを見ながら発言をしたと思うんですが、今回はメモに文章を結構書いてしまって、それをそのまま読んでしまう部分が多かったという感じです。
話の構成だけメモをするほうがやっぱり良かったかもしれない。ここは、事前の練習不足。
あとは、ディスコースマーカーをもう少しうまく使うべきだったなぁと。Para empezar などの類ですね。最後に Por último だけ付け足すようにして使いました。
写真描写に関しても、練習していたからもう少しうまく描写できても良かったはずなんですが、緊張していたのかうまく話せなかった記憶。
ただ TAREA 1~4 を通して、面接官は良い感じに誘導してくれるというか、適度に適切に質問を投げかけてくれました。
手応えとしては、面接が原因で落ちることはなさそうに思うけど、リスニングの不出来をカバーするほどできたとも思えない、そんな微妙な感じです。(リスニングと面接の合計点が、基準点以上必要です)