オーヤマくんでのパン作り。天板のサイズ感や粉量の目安など

オーヤマくんでのパン作り。天板のサイズ感や粉量の目安など

オーヤマくんでのパン作り。天板のサイズ感や粉量など

3年ほど前からアイリスオーヤマのコンベクションオーブン(通称オーヤマくん)でパンを焼いています。

使っているのはオーヤマくんB

アイリスオーヤマコンベクションオーブン オーヤマくんB

パン教室でパン作りを習い始めた頃はターンテーブル式の古いオーブンレンジを使っていて、良いオーブンほしいなぁ... と思いながらも高価格帯のオーブンを買う決意はできず。
(高いし機能を使いこなせないと思った)

そんななかで見つけたのがこのコンベクションオーブンでした。

1万円以下という超魅力的な価格にもかかわらず、ちゃんとパンがおいしく焼ける。

しかも予熱がめちゃくちゃ早くて、二次発酵後の予熱にヤキモキしなくて良いのがすごく良い。

私のように、安いオーブンレンジを使っていて不満があるけど高機能オーブンレンジを何万も出して買っても使いこなせるかわからない、という方には、オーヤマくんはかなり選択肢になると思います。

オーブンレンジは電子レンジと発酵専用にし、オーブン機能はオーヤマくんに任せるという使い方です。

この記事ではオーヤマくんの良さと、どんな感じにパンが焼けるのかを紹介したいと思います。

※ハードなパンは焼かないので、ソフトなパンのみの紹介になります

目次

オーヤマくんで焼いたパン

天板1枚で1回で焼く(粉量200gが目安)

オーヤマくんでパンを焼く場合、天板一枚に粉量200gが目安です。

置き方にもよりますが、隣同士がくっつくことが多いです。

あんぱん

オーヤマくんで天板一枚で焼いたあんぱん

塩パン

オーヤマくんで天板一枚で焼いた塩パン

チーズパン成形後

チーズパン成形後

チーズパン二次発酵後

チーズパン二次発酵後

チーズパン焼成後

チーズパン焼成後

天板いっぱいにのせるとパン側面の色づきは薄くなりがち。

オーブンの扉側のほうが色づきにくいので、途中で天板の向きを変えれば焼きムラは多少改善できます。

バターロール成形後

バターロール成形後

バターロール二次発酵後

バターロール二次発酵後

バターロール焼成後

バターロール焼成後

レーズンパン成形後

レーズンパン成形後

レーズンパン二次発酵後

レーズンパン二次発酵後

レーズンパン焼成後

レーズンパン焼成後

オーヤマくん購入当初はこんな感じでくっつきながらも1回で焼いていました。

デニッシュ成形後

デニッシュ成形後

デニッシュ二次発酵後

デニッシュ二次発酵後

デニッシュ焼成後

デニッシュ焼成後

デニッシュ・クロワッサン系は、天板一枚にいっぱいいっぱい載せるとキャパオーバーな感じであまりうまく焼けません。

ぎゅう詰めにすることで庫内の温度が一気に下がる&パンの間に熱風が行き渡らず、バターがうまく蒸発してくれないのがたぶん問題。

天板1枚で2回に分けて焼く

隣同士くっつくのを避けるため、現在は粉量200gの生地でも2回に分けて焼くことが多いです。

時間もかかるし面倒なんですが、パンがくっつかないほうが出来上がりがきれいだし、側面の色づきも良くなります。

オーヤマくんでパン焼き
オーヤマくんで焼いたウインナーパン

天板一枚につき、200gを分割した生地4~5個分を置きます。

1回目に焼く分はオーヤマくんの天板に並べ、2回目の分はオーヤマくん付属の網の上などにオーブンシートを敷いて並べます。

2回分にわけて発酵

1回目の分は、レンジの発酵機能を使って発酵させたあとに焼きます。

2回目の分は室温で二次発酵。1回目が焼き終わったら天板が冷めるのを待って(3~5分程度)オーブンシートごと天板に移します。

1回目焼成後のパンと、2回目に焼くパン

二次発酵が終わっていたら1回目に続けてそのまま焼き、発酵がまだだったらオーブンレンジの発酵機能で追加で発酵させてから焼きます。

二次発酵後。発酵させてもスペースに余裕がある

2二次発酵後のパン

焼成後。天板の向きを変えたりしなくても全体がきれいに色づく。焼きムラが出たときは、最後の2~3分だけ天板の向きを入れ替えて焼く

焼成後のパン

4個ずつ2回に分けて焼いた

2回に分けて焼いたあんぱん

天板だけ別売りしてるので、もう一枚天板を買ったほうがスムーズだろうなぁとずーっと思いつつ、結局買ってません。

2回に分けると焼きムラはほとんどできないし、1回でまとめて焼くよりきれいだと思います。

パンの焼きあがり

天板2枚で二段焼きをする

その後、天板をもう1枚追加購入して二段焼きをするようになりました。おすすめです!

詳細はこちらの記事で紹介しています。

オーヤマくんでパンの二段焼きをしてみた結果 | リモスキ

オーヤマくんでパンの二段焼きをしてみた結果 | リモスキ

アイリスオーヤマのコンベクションオーブン「オーヤマくん」を使って普段パンを焼いていますが、先日、天板をもう1枚購入してパンを二段焼きするようになりました。天板が2枚あると二次発酵から焼成までスムーズに進められ、焼き上がりも良いので、今回はオーヤマくんでの二段焼きの紹介をしたいと思います。

食パンを焼く

オーヤマくんで、食パン1斤型を普通に焼くことができます。

山形食パンの場合、上の電熱ヒーターで上部だけ焦げやすいので、上部が色づいたらアルミをかぶせて焼いています。

食パンの上にアルミをかぶせて焼く

予熱は250度設定で10分。(庫内温度は220~230度になっています)

焼成はいろんなパターンを試していますが、うちのオーヤマくんの場合、平均220度くらいの設定で30分くらい焼くのがちょうど良い感じです。

残り10~15分くらいでアルミをかぶせています。

焼成:200度設定で20分→250度設定で10分(焼き色やや薄め)

オーヤマくんで焼いた食パン

焼成:250度設定で10分→220度設定で20分(焼き色強め)

オーヤマくんで焼いた食パン

しっかり膨らむし、断面もきれいです。焼いた翌々日までふわふわで、そのままで美味しく食べられます。

食パン断面

以前使っていたオーブンレンジはどうしても庫内の温度が上がらず、側面がきちんと焼けなくてすぐに腰折れしてしまっていました。

オーヤマくんは小さいですがちゃんとパワーがあるようで、オーヤマくんを買ってから食パンが美味しく焼けるようになってうれしいです。

翌々日よりあとに食べる分は、カットして冷凍。解凍後、トーストして食べます。

カットした食パン

オーヤマくんでトーストするとこんな感じ。

トーストした食パン

オーヤマくんの天板サイズ

オーヤマくんの天板のサイズを測ってみました。

オーヤマくんの天板サイズ

天板上部の内寸は、横 約25.8cm × 縦 約22cm ほどでした。

(底面から上部にかけて、側面は少しだけ広がる感じになっています)

天板の底面に合わせてカットして使っているオーブンシートのサイズは、横 約25cm × 縦 約21.5cm でした。

オーヤマくんの天板に合わせたオーブンシートのサイズ

18Lのオーブンレンジの天板(左)とオーヤマくん天板(右)の比較。

オーブンレンジとオーヤマくんの天板比較

オーブンレンジも18Lだと小さくて、粉量200gを焼こうと思うと少しくっつきます。

うちのオーブンレンジは焼きムラがひどいので、パン焼きにはほとんど使いません。

二次発酵するときは、オーブンレンジの天板の上にオーヤマくんの天板をのせて、オーブンレンジの発酵機能で発酵させています。

オーブンレンジとオーヤマくんの天板を重ねる

オーヤマくんでの予熱時間・焼成時間

私はだいたいどのパンを焼くときも、ダイヤルを250度・上下ヒーター/ファンに合わせて10分間予熱します。

オーヤマくんと温度計

200度までは6分程度で上がりますが、扉を開けて天板を入れると温度が下がってしまうので、余裕をもって温めておく感じです。

10分回すとだいたい220~230度くらいになっているので、その状態で二次発酵後の天板を入れて、温度を200~230度くらいに下げて焼きます。(ダイヤル式なのでざっくりですが)

焼き時間は、パンの色づき具合を見ながら13分~18分くらい。食パンは30分くらい。
※食パンの焼成時間は、食パンを焼くの項目を参照。

時間ダイヤルは多めに回しておき、焼成時間は別のタイマーで測っています。

途中で焼き色と庫内の温度計を見て、色づきが遅いようであれば温度ダイヤルを250度まで上げて焼きます。

温度計はあったほうが良い

オーヤマくんの温度・時間調整はダイヤル式で、オーブンレンジのように自動で予熱の設定とかはできないので、庫内の温度を知るために温度計はあったほうが良いと思います。

オーブン温度計

何度何分でどのくらい温度が上がるか、天板を入れてどのくらい温度が下がるか把握できると、焼き時間の管理がかなり楽になります。

私は SATO の温度計を使っています。

タニタの温度計もあります。

オーヤマくんでのパン焼きの良さとデメリット

パン焼きにおいて私がオーヤマくんに感じる良さは以下の3つです。

オーヤマくんの良さ
  • 予熱が早い
  • オーヤマくんがあれば、オーブンレンジを発酵専用にできる
  • 焼きムラが少ない

デメリットは2つ。

オーヤマくんのデメリット
  • 一度に焼ける量に限りがある
  • 天板の差し込みに神経を使う

以下、詳しく書いていきます。

オーヤマくんの良さ1:予熱が早い

まず予熱の早さ。これはめちゃくちゃありがたい。

うちのオーヤマくんBの場合、ダイヤルを250度・上下ヒーター/ファンに合わせて5分で170度、6分で200度まで上昇します。10分回すと220~230度くらい。

なので、どのパンを焼くときも二次発酵を終える10分前から予熱を始めれば十分に温まってる感じになります。

温度上昇が速いので、予熱を始めるのが多少遅れてもほとんど問題になりません。

以前使っていたターンテーブル式のオーブンレンジや、現在使っているオーブンレンジでは、予熱で200度まで上げるのに15分~20分くらいかかっていました。

パンに限らず、ハンバーグを焼くときにも私はオーヤマくんを使っていますが、夕食準備の慌ただしいなか最短5分、最大10分で予熱できるのはとても助かります。

オーヤマくんでハンバーグを焼く

ハンバーグは、オーヤマくんにラバーゼの鉄フライパンを入れて焼いています

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オーヤマくんの良さ2:オーヤマくんがあれば、オーブンレンジを発酵専用にできる

以前はオーブンレンジで二次発酵と焼成をしていました。

その場合、二次発酵は早めに切り上げて予熱に入らないといけないんですが、予熱時間分の発酵の進みを見積もって早めに出すのが難しかった。

(予熱中は室温で継続して発酵させますが、室温によって発酵の進みが変わる)

早めに出しすぎると、予熱が終わっても二次発酵ができてなかったりするし、出すのが遅くなると予熱中に発酵が進みすぎることになる。

なんていうか、発酵の見極めに神経を集中できないんですよね。予熱ができたら早く焼かなきゃ! ってなりがちだし、発酵できてるのに予熱ができてないと、いてもたってもいられなくなるし。

オーヤマくんを買ってからは、発酵はオーブンレンジで焼成はオーヤマくんで、と分けて使えるようになったので、しっかり二次発酵させてちょうど良い状態になってから焼く、というのがスムーズにできるようになりました。

何分予熱に必要だから、今日くらいの気温なら何分前に切り上げて、、、みたいなわずらわしさがなく、二次発酵はオーブン発酵35度でだいたい30分という自分の中での目安に基づいて工程を進められる。

精神的にも楽な気持ちでパンが焼けるようになった。

これは何気にすごく大きい。

発酵器+オーブンレンジでも同じことですが、家での趣味のパン作りに発酵器を買うのは場所的にも価格的にもちょっとね。。発酵器って発酵しかできないし、そもそもオーブンレンジの焼き具合に不満があるし。

でもオーヤマくんは、パンがきれいに焼けるだけでなく料理で使うオーブンとしてもトースターとしても使える。トーストもおもちもハンバーグもグラタンも焼ける。それでいて8,000円台で買える、ということを考えるとすごく優秀だと思うのです。

オーヤマくんの良さ3:焼きムラが少ない

少なくとも我が家のオーブンレンジとオーヤマくんを比較すると、

オーヤマくんのほうがきれいに、焼きムラなく焼けます

コンベクションオーブンで、熱風がちゃんと回って当たるからだと思います。

庫内にファンが搭載されていて、熱風を循環させて加熱するのがコンベクション(対流)オーブンです。

今使っているオーブンレンジはコンベクションでもないし、焼きムラがひどくて、パン焼きには使いたくない感じ。前に使っていたターンテーブル式のほうが焼きムラは少なかった。
(ただターンテーブルのオーブンレンジはとにかく非力だった)

まぁ、高級なオーブンレンジじゃないので仕方ないとは思います。でもオーヤマくんは安いのにきれいに焼ける。さすがコンベクションオーブン。さすが焼き専門。

オーヤマくんには発酵機能はありませんが、パンの焼成という点だけ考えれば、

オーヤマくん > 安価で非力なオーブンレンジ

だと思います。

パン焼き向きの高級なオーブンレンジはいつもいいな~と思いながら見ていますが(笑)、とりあえず今は

  • 電子レンジ機能と発酵:オーブンレンジ
  • パン焼き・料理・トースター:オーヤマくん

という使い方で十分満足しています。だってオーヤマくんは1万円もしないんだもん!!

デメリット1:一度に焼ける量に限りがある

オーヤマくんのデメリットの1つめは、冒頭にも書きましたが天板が小さいので一度に焼ける量に限りがある点です。

天板一枚に最大粉量200gで、隣同士くっつきます。

上で書いた通り、2回に分けて焼けばきれいにくっつかずに焼けます。面倒ではありますが。

天板を追加で買って二段焼きをすれば焼ける量は増えると思いますが、焼成の難易度は少し上がりそう。

デメリット2:天板の差し込みに神経を使う

私はこれが最大のデメリットだと思っているんですが、天板を差し込むためのレールが端っこにしかないんです。。

手前と奥にレールがあるんですが、真ん中にはない。

オーヤマくんのレール

なので、天板を差し込むとき・引き出すときに油断すると、奥側がガコっと下に落ちてしまいます。

加熱中の天板の出し入れは素早くやりたいのに、このレールに気を使わないといけないのは地味にストレスです。

対処法は特になく、ガコっとならないように気をつけるしかありません。まぁ慣れますが、いつまで経っても気を使います。

オーヤマくんでの発酵は?

オーヤマくんには発酵機能はありませんが、門間みかさんという方(オーヤマくんの名付け親のよう)がピザプレートを使った発酵方法を紹介されており、工夫次第でうまく発酵に使うことも可能です。

私も何度かオーヤマくんでの発酵を試したことがあります。上で紹介されているやり方で普通に発酵できます。

予熱が早いので、二次発酵の切り上げタイミングは普通のオーブンレンジよりも簡単だと思います。

オーヤマくんの種類と付属品

オーヤマくんには A と B があります。私は B を購入しました。

アイリスオーヤマコンベクションオーブン オーヤマくんB

違いは扉の密閉性とスチーム機能(水受け皿)の有無とのこと。

B のほうが扉にパッキンがついていて密閉性が高く、温度も安定しやすいようです。スチーム機能(水受け皿)も B のみ付属。

A・B ともに、天板・網・パンくずトレーが付属しています。

網はトーストやおもちを焼くときに使えます。

アイリスオーヤマの天板と網
オーヤマくん A

アイリスオーヤマ公式ショップでも販売されています。

オーヤマくん B には2種類あって、

  • ピザプレートなしの FVC-D15B-S(シルバー)
  • ピザプレート付きの FVC-DK15B-B(ブラック)

があります。

ピザプレート付きのほうは家電量販店モデルのため販売店が限られています。

ピザプレートは薄ピンク色の石のプレートです。ピザを焼きたい場合、オーヤマくんで発酵したい場合にはあったほうが良いかもしれませんが、私は現在はほとんど使っていません。

アイリスオーヤマのピザプレート

ピザプレートは、オーブンの中では網の上に置いて使います。

アイリスオーヤマのピザプレート

オーヤマくん B ピザプレートなし(FVC-D15B-S)
アイリスオーヤマ公式ショップ
楽天市場で見る
※Amazon では取り扱いなし

オーヤマくん B ピザプレートあり(FVC-DK15B-B)
楽天市場で見る
※公式ショップ、Amazon では取り扱いなし

天板、ピザプレートはアイリスオーヤマ公式ショップから単品でも購入可能です。

天板
【パーツ】コンベクションオーブン FVC-D15A/FVC-D15B用トレー H989265│アイリスプラザ│アイリスオーヤマ公式通販サイト

ピザプレート
【パーツ】ピザプレート FCC-D15A H989266│アイリスプラザ│アイリスオーヤマ公式通販サイト

まとめ:パンは安いオーブンレンジで焼くよりオーヤマくんで焼いたほうが良い

パン焼きにおいては、安いオーブンレンジよりもオーヤマくんで焼いたほうがうまく焼けると思います。

高級なオーブンレンジを買うことにためらいがあれば大いに検討の余地ありです。

うちにはもともとオーブントースターがありましたが、今はトーストするのもオーヤマくんでやっていて、オーブントースターは使ってません。

ハンバーグ、グラタン、おもち、クッキー、チーズケーキ、ピザを焼くのもオーヤマくん。

高級なオーブンレンジと比較したらやっぱりそちらのほうがうまく焼けるんだろうな~という気はしますが、オーヤマくんはなんといっても1万円以下。

このクオリティでこの安さは本当にすごいと思います。

問題になるのは置き場所くらいでしょうか。

うちはこんな感じで、オーヤマくん(左下)とオーブンレンジ(中央)を置いています。

キッチン背面の写真

以前は置き場所がなくてリビング側に置いていましたが、オーヤマくんの活躍の場が広がってきたときにキッチンに移しました。

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